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腐女子が叫ばずにはいられなかった萌(腐注意)を綴る掃き溜め的不定期ブログ。自分の萌はマイナーな気がする今日この頃。ボカロ多め。たまにオリキャラ出没します。
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前回の続きですー。アズハルトのもやもや一人語り。
追記に置きます。


 落ち着け、とアズハルトは自分に言い聞かせる。半ば強制的に連れてこられた自室の扉には錠がかけられていた。出るすべがまったくないわけではないが、むしろここで頭を冷やした方がいいのかもしれない。胸の中で荒れ狂う感情を何とか抑え、ベッドにうつぶせに倒れこむ。
(兄上……!)
 目を閉じて、浮かんだのは兄のかつての姿。しかし、暖かな微笑を浮かべた顔が、先ほどの突き放すようなそれに入れ替わる。
 同時に父の死に顔が現れ、それが兄に重なった。悲しみが胸を満たし、自分の感情の理由を知る。自分は、父だけでなく兄までも失ったような気がしたのだ。だからこんなにも、胸が、痛い。
(父上、どうしてですか…?)
 父が兄に厳しかったのは、後継者に望んでいたからではないのか。やはり一部の臣下達の噂話のように、兄を疎んじていたのか。
 兄は幼少時代を離宮で過ごしたと聞いた時に、本当はわかっていたのかもしれない。父は、髪と目の色以外自分に似ていない息子を愛していない、ということを。
 それでも、兄の資質は認めていたと信じたかった。自分の感情で目を曇らせるような人間ではないと思っていた。
 これでは、線の細い身体を揶揄されても、不義の子なのだと陰で噂されようと、いつでも王の息子に相応しくあろうとしてきた兄の気持ちは。通わない心に、届かない言葉に悲しそうに微笑んだ兄の気持ちは、どうなるのか。
 悲しみだけ残して死んだ父に怒りを覚える。
 父の内心など知らない。ただ今は、今の兄の気持ちが知りたかった。

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